「…っく…っ…
あたしは、いらない子なの…」
「麗は、いらない奴じゃねぇよ」
そんなことは、ない。
あたしは、捨て子。
親の愛情を注がれて育てられた子じゃない。
「あたし……
親に捨てられたの…
っ…くっ…捨て子なの…」
「麗…
だから知美さんって呼んでたのか…」
「そう…っ…
小学生の時…っ…
親に捨てられたショックと周りの目
あたしは、自分がいなければと思ったら
ある日
車に飛び出した…っ…
でも…っ…
そのときに…
ひまわりの少年に助けられたの…。」
でも…
飛び出しただけでよかったかも知れない。
あたしは、
ひまわりの少年がいなかったら…
本当に自殺をしていたかも知れない。
自らの手で…
死を選んだかも知れない。
そして…
あの時…
助けてくてなかったら…
あたしは、死んでたかもしれないんだ…。

