「華恋は、ここで待ってるのよ」











「すぐ戻ってくるからな」










お父さん?
お母さん?








何で、行っちゃうの。




行かないで…。





1人にしないでよ…。







あたしを置いて行かないで。










「嫌、嫌…。
うっ…
夢か…。」











夢か…。


アレ?
あたし泣いてる。



過去の話なのに…。





捨てられただけだ。



ただそれだけ…。






泣くことじゃない。




あんな親…


思いださない方がいいんだ…。






それに…
あたしは、強くなきゃいけないだ。





あの頃の弱いあたしじゃないんだ。





もうあたしは、如月華恋じゃないだから…。








はぁー。






学校行こう。










あたしは、制服に着替え
静かにリビングに行ってお弁当を作って学校の準備をして家を出た。