「お兄ちゃんとお姉ちゃんって恋人?」











恋人!?
はぁ?
違う、違う



そんなんじゃない!!









「俺の彼女」










「ちが…」








「そうなんだ!!
お兄ちゃんは、幸せだね!
こんな綺麗で優しいお姉ちゃんが彼女で!」











あたしの言葉は、湊くんの言葉によって遮られた。






彼女じゃないって!!
奏のバカ!!









「奏のバカ!!」











「いいだろ?
別に、彼女って言っただけだし」











「信じらんない!
で、何の花買うの?」









湊くんは、可愛らしい天使なんだけど。


奏は、意地悪な悪魔だ。



湊くんの彼氏の方がよっぽどいい。










「お兄ちゃん
決まってるの?」











「決まってねぇな
麗が決めろ」










何で
命令なんだよ。


ムカック!

大体、何であたしが決めないといけないの!!