「悪かったって…」
「もういい…
あんたに怒ってもお金が出てくるわけじゃないから…」
もう、こんな奴
ほっておいてお弁当、食べよう!!
「なぁ…
何で、そこまで金が欲しいんだよ」
それは…
知美さんに迷惑を掛けないようにするため。
あと…
留学するため。
「はぁー。
留学するため」
食べた、食べた。
ごちそうさま。
「何の留学するわけ?」
「もう、あんたに関係ないでしょ」
いきなり
奏の手が伸びてきて顎を持ち上げられる。
「何?」
「俺は、あんたじゃない
桐島奏」
「何であたしがあんたの名前を呼ばなきゃいけないのよ!」
「奏って呼ばなきゃ
キスするぞ」
はぁっ!!
キス!!
あり得ない。
コイツ、最悪。

