この時あたしは、この小さな幸せが壊されることも知らず…。 「柊麗ちゃんね…。 事故で桐島奏に助けられた、女の子ね…。 でも、奏先輩の彼女になるのは、私だもん」 「美桜ー! 帰るよ!」 「あっ! うん、今行くよ!」 忍び寄る影があたしの幸せを壊せれるなんて… 考えもしていなかった…。