「はぁはぁ…
やっと…着いた。」
「麗、おはよ!」
「おはよ、麗ちゃん
どうしたの?
そんなに疲れて…」
何か…
ムカつく。
あたしがこんなに走って逃げてきたのに。
こいつらは…。
イチャイチャして…。
「はぁはぁー。
中井って女子に追いかけてきたから…
逃げてここまで、来たの!」
「中井って…
未来!」
「うん!
中井美桜!?」
未来が知ってるってことは、厄介な女子だな…。
最悪…。
めんどくさ…。
「未来が知ってるってことは、厄介な女子ってこと?」
「あの女は、ね…
奏先輩のことが好きで…
奏先輩にベタベタしてるんだよ!
麗、奏先輩奪われちゃうよ!」
奪われるって…
あたしの奏じゃないし…。
第一あたし、好きじゃないし…。

