「奏、久しぶりだなぁ」
「親父、久しぶり」
親父って…
やっぱり奏のお父さんだ…。
挨拶は、したほうがいいよね…。
あっ…
目が合っちゃった。
「隣の可愛い子は、奏の彼女?」
「えっ!?」
可愛いって…
あたし、可愛くないです!?
それに…
あたしが奏の彼女?
違う、違う!!
あたしは、彼女じゃない!!
確かに…
数分前ぐらいに…
キスされましたけど…。
彼女では、ないんです!!
「親父、何言ってんだよ!!」
「照れんな、照れんな
不器用な奏のことだから自分の気持ち
伝えてないんだろ?」
奏が不器用?
全然、不器用に見えないですけど…。
自分の気持ちを伝えるとか…。
何の話?
大体、あたしは彼女じゃないって!!

