「おい!最後入れたのは俺だろうが!」

上矢くんが桜井くんに突っ込む。

「まぁな。でも俺のパスが良かったからだろ!」

自信家だな~。


そのあと、種目事に優勝したクラスが表彰される事になって、代表で上矢くんが賞状をもらった。

壇上に立った上矢くんは本当に嬉しそうで、その姿をあたしはじっと見つめていた。

――でも…見つめてたのはあたしだけじゃなかったのかもね……。