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「何かだりぃからこの後の4時間目サボるわ」


「おう、分かった」


コイツは宮野 優一(ミヤノ ユウイチ)

小学校の頃から俺の1番のダチ。


長身でモテる。

ま、俺の方がモテてるし!
とか言っちゃうけど
やっぱ
長身の優一には勝てねぇわ。



俺がサボるのはいつものこと。

そして俺のオススメスポットは
中庭のベンチ。


心地よい風と

眩しすぎないぽかぽかした太陽で

いつも眠ってしまう。







いつものように寝ていると人の声がした


「..ゅぅちゃ...きだっ..

 ぃつ...で.....きると...な」

ん?誰だろう


耳を澄ましてもう1度聞いてみた。



「優ちゃんが好きだって

 いつかここで告白できるといいな。」



優ちゃん…?

確かこの子は…

優一の友だちだった






俺はこの子を…

恋樹を見つめる君の瞳を

ずっとずっと見ていた。



これが俺と美由の出会い