そんな身勝手な要求にも あたしはただ 頷くだけで そいつを 殴ることも 泣いて止めることも なんにも できなかったんだ・・・。 ――弱虫―・・・ 今のあたしに ぴったりの言葉だと思った 窓の外を眺めると 先程まで彼氏だった男は もうすでに 新しい彼女とじゃれている。