私の視界から


貴女はもう消えてしまったけれど


いまだに消えぬ貴女の声は


決して離れることはないのです。


貴女の書いた鎮魂歌が


貴女の為にうたわれるなどと


誰が想像できたでしょう。




貴女は永遠などないのだと


口癖のように云っていました。


けれど私にはまるで


それは貴女自身に言い聞かせているような


そんな気がしていたのです。


ただの


私の気のせいでしょうか。


しかしながら


永遠などないと云う貴女は


永遠の美しさに包まれているようでした。





.