「今日は1週間後に控えている京都遠足の調べ学習の続きだ。今日中にタイムテーブル完成させておけよー。」
担任の正勝先生。ちょっと熱血なんだ(笑)
あーあ・・・。
佐々木君と一緒の班だったらよかったのになぁ・・・。
あたしの班は、あたしと、友達の椿と未来ちゃん。
佐々木君の班は、佐々木君と恵美と彩夏と仁香ちゃん。
ちょっと、嫉妬しちゃうよ・・・。
いいなぁ・・・。
「・・・ひろ、千尋!」
「わっ!?」
びっくりしたあ!未来ちゃんか・・・!
「実は私、前のときに恵美と彩夏に私たちと同じところに言ってくれるように頼んでおいたんだ!だから当日はゆっくり佐々木と話てられるよ。彩夏と恵美も、仁香が佐々木に話しかけられないようにしてくれるって!」
「え・・・!?」
みんな、そんなことまで・・・!
ありがとう、みんな・・・!!

ー前のときの彩夏たちの班の会話ー
「金閣寺と二条城と京都タワーでいいんじゃない?ね、そうしよう!」
「うちもそれでいいと思うわ~。」
「んじゃそれでいいんじゃね。」
「佐々木がいいんなら私もそれでいいよ~!」



「でも、そんなうまくいかないよ・・・。」
「大丈夫だって!」
大丈夫かなぁ・・・。
一緒だったら、すっごくうれしいけど。
でも、やっぱり仁香ちゃんが心配・・・。
「自身持って!千尋はすっごくかわいいから、あいつも好きだったりして!」
「う、ううん!あたし、ブサイクだし頭悪いし・・・。佐々木君があたしのこと好きなはずないよ・・・。」
絶対ありえないもん。
佐々木君、絶対仁香ちゃんが好きなんだろうなぁ・・・。
「もー、なんでそうネガティブに考えるかなぁ。そんなことないよ!千尋と佐々木、絶対お似合いだから!」
「えぇ!?もぅ、お世辞うまいなぁ。」
でも、正直そんなこと言ってくれると、すごくうれしくて勇気がわいてくる。
ありがとう、未来ちゃん・・・。