「まみちゃん!ねえ、待っててば!」

「何?翔太くん。」

あたしがそう声をかけると翔太くんは恥ずかしそうに下を向いた。

何なんだろう…

「あのね!えっと…まみちゃん"ピンキーリング”って知ってる?」
翔太くんは顔を真っ赤にして言った。

ピンキーリング?何だろう…

「わかんないよ…?それがどうしたの?」

「あのね、ピンキーリングってね、小指にはめる指輪のことでね…!」

小指に?そうなんだ…

「で?それがどうかしたの?」

そう聞くと翔太くんはもっと顔を赤らめた。