さて、話を戻そう。

今の状況。
それは崖の上。
つり橋があり、リクだけ渡れていない。

「もうほんとに早くしろよ~。俺もう待ちくたびれた」

ランスが言うことはもっともである。
リクはかれこれ30分ほど動いていない。

「そんなことをいわれましても人には苦手なものもありまして」

「あっ!!そうだ」

モカが2人の耳に何かをごにょごにょいい始めた。

ニヤリ

ランスがこちらに歩いてきた。
やばい予感がする…

「リク、暴れんなよ」

次の瞬間には担がれていた!
しかも顔が下。

「お~ろ~し~て~」

そんな叫びも虚しく、ランスは歩き始めた。
あっ、もう無理…

リクは心に100のダメージを受け、気絶してしまった。