何もする気が起きない日々、期待していた自分に嫌気がさしていた。 月日が経つに連れ、虚しさは増していくばかりでどこか寂しい気さえ感じていたんだ。 夢だとすれば、幻だというのなら笑って過ごせているのに、そうはいかない現実を目のあたりさせられる。 一筋の冷たい汗が、背中を伝うのがわかった。 程なくして、家に着いた僕は寒さを堪えて風呂場へと足を向けていた。