急に、はわはわとパニックしだしたあたしを見て彼は、何か確信したような顔をして、


「きみさ」
「ッ! ワタシ ノーイングリッシュ ですッ!ソーリー!あいむ ソーリー!!」

彼が話しかけてきたことにビビり、間髪入れずに何か口走って、その場から離れたい一心で逃げるようにダッシュ!


「あっ、ちょっと!」


彼のそんな言葉があたしの耳に届くことはなかった。

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