「で、樹梨はどうしたいの?」 『どうって…ただ見ないなぁーって』 「それで?」 『それだけ?』 「それだけ?って…樹梨は逢いたいなって思う?」 『逢いたい…』 逢いたいかぁ… 気になるってことは逢いたいのかなぁ…。 『うん、逢いたい…』 あたしの言葉に彩は笑顔になった。 「家は知らないの?」 家って…彼はマンションだよね。