その若者はやせぎすで、ひょろひょろしていて、そのくせにひょうひょうとしていて、でも、その社長には熱心に何かを語っていて、私は魚住の横について、話しを聞いたり、うなづいたり、相槌をうったりしていたけれど、私は馬鹿だからその内容がさっぱり分らなかった。