「覚えていませんか?」

金髪の優しそうな、でも声からして男の人は私を再び寝かせていった。

「お客様は入口で他のお客様とぶつかられて、頭を打って…救急車を呼ぼうかと思ったのですが」

「呼吸も脈拍も異常なし、大丈夫だよ」
「…と、当店の医者の卵が申しておりまして。」

長髪の綺麗な男の人の隣には、茶髪の可愛い感じの人。

男の人っていうより、男の子って感じ。