美人カフェ“BLUE BIRD”


「これでプログラムは終了ですよ。」


それは。

あっさりと、ある日突然・・・にアタシには、思えた。

海外に連れて行かれることに慣れて、なんとなく、この夢のような日々が、続くんじゃないかって思ってたから。

今日本にいるのも、次の旅立ちのためだろうと、思っていた、ある、日。


「これまでよく頑張りましたね。つらい旅が続いたと思いますが、得るものも多かったのではないでしょうか。あなたなら必ずトップの歌手になれる。がんばってくださいね。」

・・・ああ。

やっぱり。

アタシを理解してくれる人なんて・・・。


「あー、この表情。どーせ、『アタシのことなんてぜんっぜんわかってない!』的なカン違いしてるんじゃねーのこの女。ヒトミ兄?」

口を挟んできたのは。

三兄弟の中で最も口が悪くて、ウチの事務所の社長が「那美の先輩だよ。」って言っていた、セイ。

なんでも、キッズモデルとしてウチの事務所の稼ぎ頭だったらしい。こんな小さな事務所にずっといてくれて、と社長はありがたがっていたようだけど。


どうよ、この性格。この口の悪さ。そして・・・

今となっては絶対売れっこない、身長。

150cmくらいしかないし。