美人カフェ“BLUE BIRD”

「ちっ、ちょっと待ちなさいよっ!」

空気のにおいまで、日本とは違うこの国で。

「観光名所はたくさんありますから。」

すたすたすた。笑顔でそのまま、・・・・消えないでよ!

「待ってよっ!」

「それが人にお願いする態度ですかね?」

迎えたのは、びっくりするくらい冷たい目。


この人は本気だ。本気で居なくなってシマウ。

「ぷっ・・・・プリーズ、うぇいとっ!」

「はっ・・・!?」

一瞬目を見開いた後。

はははははっ!って、大爆笑。

その大爆笑っぷりに、なんか・・・アタシ、めちゃくちゃ恥ずかしいことしてませんか!?

「いやあ、この国では正しい言葉づかいですけど・・・」

クックック・・・って肩、震えてるし。

一人にされるのもヤダけど、こういうのもヤダ。

「ちょっとイヂメがすぎましたかね。ええっと・・・。」

「那美」

「そうですか。那美さん。今日ぐらいは、いっしょに歩いてあげますよ。」

―でも、ホテルへの道は覚えてくださいね?明日から遅刻、即、置き去りですから。

摩天楼の一角で笑った顔は。

とても、安心できるものだった―・・・。