美人カフェ“BLUE BIRD”

「ありがとうございました、ヒトミ店長さん!」

泣くだけ泣いてすっきりしたのか、顔は晴れ晴れ。でも、泣きすぎて腫れてますね。


「いえ、私たちが目指す『美人』のコンセプトが少しでも届いたなら光栄です。」

「はい、私、頑張って”自分”を探します!」

「楽しみにしてますよ、貴女はもっともっと・・・綺麗になる。」

抱きしめたのは、同情からじゃないですよ。

もしかしたら、彼女にMinAを・・・重ね合わてしまったのかもしれません。


私の失態、及び言い訳ですが。


「ヒひひひひひひ、ヒトミ店長さん!?」

「抱きしめられると心地いいでしょう?今度は、貴女だけの両腕を捜しましょう。それまで、ちょっとお手伝いです。」

いたずらっぽく言うと、少し力の抜けたMinAさんに、囁くように言う。

「貴女は綺麗で、これからもっと綺麗になる。もっともっと綺麗になる。だから今日くらいは、たくさん泣いて、忘れようなんて思わないで。自分の想いに誇りをもって・・・!」


「は・・・い・・・ありがとうございます!」

少し力を緩めると、大慌てで自分の部屋へ行きました。

まあ、今日はこのくらいですかね?

「うっわー、セクハラじゃねえ?」

「覗き見とは趣味が悪いですよ、コタロー。」

「降りてきたらそうなってただけ。俺の責任じゃないし。しかし兄貴、客に手を出すのは厳禁じゃなかったっけ?」


「わかってますよ。手だって出してません。」

「どうだか・・・。あ、俺スクランブルエッグで。」

大丈夫ですよ。

彼女たちはお客様、手は・・・決して出しません・・・・。