「『MinAみたいな美人』だぁ?間違ってるだろ。」

地獄の底から這い出たような声・・・。

でも、セイさんの続く言葉は、私の予想を裏切った。

「目指すのは『MinAより美人』だろうが。俺たちナメんなボケ。」

「・・・ですね。」

「まぁ、な。」


ハンドルを握ったまま同意するヒトミさん、またまたいつの間にか起きているコタローさん。


「世界で一番の美人にしてやるよ。」


あまりにもセイさんがまっすぐに言う。


私が『世界で一番の美人』だなんて、ありえないって、わかっているのに。


「お願いします・・・。」


なぜだか、泣けてきてしまったんだ。