「きゃあああ☆☆」 「朝倉く〜ん☆」 朝から黄色い声が飛び交う。 …まあ、その発信地(朝倉君)は俺なのだが。 「もう、朝倉君って〜」 「「カッコ良すぎぃ〜☆」」 ……逃げたい。 だが、俺は女子に囲まれてしまった。 身動きがとれない… ここは門の前だ。 チャイムがなってから走っても… 間に合わないだろう。 はぁ…言うしかないか。 「あの…さ?退いて…くれないかな?」 俺は、野次馬の一人にそう言った。 退いてくれる。そう思ったが…