Don't leave

つかささんの表情が、少しだけ強張った気がする。





「つかささんを裏切ろうとする私は、つかささんには相応しくないよ。」







怖い。




つかささんの表情が、




どんどん怖くなっていく。





固く強張って、まるで睨むように強く強く私を見つめてくる。





ああ、分かってるんだ、つかささんは。





私が何を言いたいのか、私が何を決断して、だから何を思っているのか…


この人は全部見抜いてる。





私は視線を微妙にずらしながら一気に話す。



間を開けたら、



それ以上話せなくなる気がしたから。




口を噤んでしまわないよう、一気にまくし立てるように話す。





つかささんの表情は、




凄く苦しげに見えた。






怒ってるようにも、悲しんでるようにも、涙を堪えてるようにも見えた。






つかささんの心を今私が苦しめている。


私が話すこの言葉1つ1つが、彼の胸を痛めつけている。




そう思うとたまらなく苦しくて申し訳なくて、泣き出したい気持ちになるけど、





ごめんなさいと何度も心で叫びながら、




話し終える。






彼は俯いていた。







ごめんなさい。



ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。






こんな女で、


本当にごめんなさい。






私を愛した事があなたにとって恥にならなければいいけど。