Don't leave

彼が私の涙を舌で掬い取る。


その感触がくすぐったくて。



もう泣いちゃダメだと思うのに、
いつまでもメソメソしてたらダメだと思うのに、

まだまだ涙は止まってくれそうにない。



彼の唇と舌は何度となく私の涙を掬い上げ、

舐めとり、




ようやく涙が止まって来た頃に、



強く強く抱き締められる。


唇が何度も重なっては離れて。


私達はいつもと同じように、

ううん、

きっとお互いの胸の内はいつもとは違っていただろうけど、



体を重ねて求め合う。



熱くて熱くて。
漏れる吐息まで熱くて。


このまま彼の胸の中で時が止まればいい。


いつだって考えてしまう事は同じで、馬鹿だな私、そんな事無理なのに。


つかささんの表情が歪んで見えたのは、


私に同情したからだろうか。


可哀想な女と思ったからだろうか。




乱れる呼吸の中で、


彼の手を離さずにいられるなら…



それでも良いと思った。



こんなにも
あなたに依存してる。


つかささん。




ずっとそばにいて。




ずっと。