体中が軋む。


筋肉痛バリバリ。




「痛い…うぅ。痛いよぉ…」




あれから5日後、私はつかささんと電話で話していた。



体中が軋むのは、運動会のリレーが間違いなく原因で。


普段使わない筋肉を使いまくって全速力でトラック一周…

いや

不本意にも決勝にまで残ったせいで、正しくはトラック2周だ。


若い10代ならいざしらず、もう30超えた私にはかなり辛い。


足がもつれて転んだりしなかっただけマシだけど。


「今度マッサージしてあげるから。今日は無理しちゃダメだよ。」


つかささんの優しい声が耳をくすぐる。



「うん…。お願いします。」



つかささんにマッサージしてもらうなんて、緊張して余計に筋肉痛になりそうだなんて、思っても言わないけれど。



「…逢いたいな。」



思わず呟く。



体中が痛くてまだ疲れが取れないせいか…癒やしの存在である彼を、いつも以上に恋しく思ってしまう。



「でも逢えないでしょ?僕はいつでも抜けれるけど。」



そう。

私はつかささんと違って、そうそう簡単に抜け出す事は出来ない。



「…ほんの30分くらいなら、何とかなるかも。…分かんないけど。」



逢いたいんだよ。


顔を見たい。
その頬に触れたい。




「じゃあもし大丈夫ならメールして?」




たとえ僅かな時間だとしても、結子が絶対にと言えば逢いに行く。


彼はそう言ってくれる。