そうメールを返したのはいいけど、


どこかで期待する馬鹿さ加減には自分で呆れる。


歩いて来る人、すれ違う人、つかささんじゃないかと思って凝視してしまう。

店の外にあの人の車が止まってないか。

どこかで私を待っていて、

「来ちゃった。サプライズ~!」
なんて言いながら目の前に現れるんじゃないかとか。



「そんなはずないのに…」



諦めて花奈との約束だった秋物ワンピを選び、買う。


いつもなら買い物が済んでもブラブラと見て回るけど、とてもそんな気にはなれなかった。


「帰ろ…なんか寒いし。」