「はあ…寝よ。明日は会議だし。」


土曜日は普段なら休みなんだけど、会議があって出なきゃいけない。


話なんか頭に入らないよ。


いや、いつも話なんか聞いてないけど…





布団の上でゴロゴロしててもなかなか寝付けなかった。








翌朝ーー


朝のメールのやり取りで、つかささんも会社に出ている事を知る。


私の会議が昼前には終わるから会いたくなるねって話をしていたら、


本当に無性に会いたくて仕方なくて。



『会いたくてたまらない。』


困らせると分かっているのに、手が勝手に動く。

案の定、つかささんは抜ける事なんか無理な様子。そんなの当たり前なんだけど、

ワガママな園児のように会いたいんだもん、を繰り返す私。


きっと園児よりタチが悪いと思われている。



朝のメールを読み返す。

つかささんは私をどのように好きか、聞いてみた時の返事。


『僕は結子に一目惚れして…会って話してると居心地良くて。会えば会う程心地良くて、…だから会うと帰したくないくらい、好き。』



さっきから何回読み返したんだろう。


私が無理言って困らせてるの知ってる。
今から少しでも抜けて来てなんて無理なの知ってる。

だから寂しいからメールを読み返すけど、

余計に辛くなるだけ。



こんなに好きでいてくれてるよ、つかささんも。

だから嫌われないうちに、ワガママはストップ。


『ごめんなさい。今から子供の服買って帰ります。』