Don't leave

日曜日、私はいつもの如く鬼ママ振りを発揮しながら、花奈に机の掃除をさせていた。


と同時に、私が約1年溜めまくった学校からのプリント類も整理する。


これは要らない

これはまだ要る


殆どが要らないんだけど、そうやって仕訳している時に、私の目は1枚の紙に吸い寄せられた。



これ、エジプト展のチラシ。


いつだったか花奈が学校から持ち帰って来て、チラッと見ただけでしまい込んだものだ。


大々的に宣伝していたし、知らないはずがないのだけれど、元々エジプトの古代文明やその神秘の系統が大好きな私は、そんなチラシを隅々まで見てしまったら行きたくなるに違いなかった。


だから敢えて私はよく読みもせずにチラシを放置してたのだ。



どうしても好奇心には逆らえず、チラシをじっくりと読む。



「へぇ……」




数分後には私の頭の中はエジプト展に行きたい、そればかりになっていた。


見れば展覧会の終了まであまり日がない。



今度つかささんと逢う時は、温泉に行こうって約束したばかりだったけれど。


変更のお願いをしちゃおう。


温泉はいつでも行けるから。



『つかささん。今度ね、温泉じゃなくて…エジプト展に行きたいんだけど…いいかなぁ?一緒に行ってくれる?』



彼にメールを送った。