Don't leave

「少し遅れちゃうかもね…」



バタバタと支度しながら、時計を見る。

大雨になってるし、道は渋滞するだろうし。


忘れ物がないかチェックし、ついでに化粧直しした私の顔が可笑しくないかチェックしてもらい、私達はホテルを出た。




「体の事で心配な点があれば全部話してね。それに見合ったサプリ紹介してもらうから。まあ、多分あれでいいと思うけど…」


車で話しながら、少し遅れてしまう旨をメールし、


その事について話をしていた。



そういえば私がこの副業をしている事を彼には話してなかった。


…でも、これで彼には分かってしまった事だし、今更隠す事でもない。


だけど、良く思われなかったらどうしよう。


そんなんやめとけって言われたらどうしよう。



彼がそのサプリを飲むと決めるか否かは彼に任せるけど、そんな事より、私がこれを副業としてやっていく事を反対されやしないかと、それが心配で、頭の中はいつの間にかその事にすり替わってしまう。



…まあ、いっか、反対されたらとことん話をすればいいよね。


どっちにしても、私はまだ収入を得る程までにはなってない。


その努力を怠ってるんだから当然なんだけど。



「雨、酷いなぁ……どしゃ降りだよ。」




空は鉛色で、気分は何となく乗らない。


それは今からの約束の事を思っての不安もあったし、それが終わればもうつかささんとバイバイだからだったし、

ただ単純に雨が嫌いだからだったに違いない。