Don't leave

つかささんは値段に拘らない。


いかに安物を私が買ってこようと、


『結子が僕の事を考えて買ってきたペアグッズ』


それがきっと嬉しいんだと思う。


でもそりゃそうよね。



100円でも200円でも500円でも、きっと私も大喜びするもん。



「大切にする。」



彼は携帯を揺らして笑った。



「次は、じゃあチョコレート。」



彼はニコニコで丁寧にラッピングを解いてく。



メッセージカードを読んで、嬉しそうに笑った。

箱を開けて、目を輝かせた後、


「食べていい?」


と子供のようなキラキラした笑顔で聞いてくる。

「どうぞ。美味しいかどうかは分かりませんが気持ちは沢山篭もってますから。」


私もニコニコになりながらそう答える。



「いただきまーす!」


彼が1つ口に放り込む。


「ん…美味しい。」



少し固いかもしれないけどね?


「本当?嬉しい…」


半分はお世辞だって構わない。

彼が喜んでくれてるのはもう火を見るより明らかで、私は、その嬉しそうな笑顔だけで、幸せな気分になれるんだ。




子供みたいな顔して口をもごもごしながらチョコを食べ終えた彼は、


残る1つ、



誕生日プレゼントの箱に手を伸ばした。



心臓が跳ね上がる。