Don't leave

「つかささん早くー。」


「ハイハイちょっと待って。」


私の方が待ちきれなくて開けちゃうっての。



つかささんが横にようやく腰掛ける。


「さてさて、まずはどれ?」


「このストラップ。これさぁ、間違えて買ったんだよね。」


「はあ?」



「いや、選んでる時ね、これともう1つ別のデザインと悩んでて。んで、別のデザインの方に決めて、それを買ったつもりだったの。でも家で確認したくて開けたらさぁ…入ってるのはコレで、はあ?って思って。私が多分間違えて買ったんだよね。」


つかささんはまたかという表情で笑う。


そう、また。


どうも私は最後の確認が疎かなんだな、多分。

詰めが甘いタイプ。



「まあいいのよ、凄く悩んでた分、このデザインも好きだったんだから。」


黒ベースとシルバーベースを持って、彼に見せる。


「つかささんはどっちが好き?」



「えー、僕はどっちでもいいよ。結子が好きな方取りなよ?」


「どっちも良いんだよねぇ…」



細長いプレートにクロスのプレートが重なるデザイン。
クロスのプレートにForeverと刻印されており、小さな小さなガラスみたいな…多分ジルコニアなどではないのは確か…そんなのが埋まっている。

値段が値段だから恐ろしくちゃちな作りだし、材質も良くないだろうな。
でも買っちゃったんだもん、ペアのストラップという魅力に負けて。



「じゃあ私はこっちのシルバー。つかささんは黒い方ね。」



その場で2人、携帯に取り付けた。


「結子、ありがと。ペアがまた増えた。」