Don't leave

コンビニを出てから間もなくして、綺麗な、…そう、私達がいつも使ってるホテルとは明らかに違う、ちょっと高級そうなホテルにつかささんは車を入れる。



「今日は僕の誕生日だから、場所も変えてみた。いつもの所より良さげでしょ。たまにはいいかなって。」


なんだか駐車場からして、雰囲気がまるで違うのが分かっちゃう。


「うん、たまにはいいね。なんだか、凄そうね、ここ…」


エントランス付近もエレベーターも、


豪華で派手で煌びやかだった。


どっちかって言うと、いつも使うホテルはシンプルな部類だから。


シンプルとか派手とか別に気にしてなかったけど、


そんなのは結局二の次三の次で、


密室という空間で私達だけの時間を過ごせれば良いんだから、

と今まで考えていたのだけれど。



たまにはこういう場所もいいなと思った。


だって、部屋が凄いの。

いや…

部屋自体が特に広い訳ではない。

でも、色んなモノが完備されてるっていうか…

やっぱり使い勝手が良い。


「へー…凄いんだね、ここ。」



ここが凄いのか普段使う場所がシンプルすぎるのかは分からないけど。



テンションが上がったまま、私はソファーに座り、プレゼント類を並べてつかささんを呼んだ。



まずは、この衝動買いしたストラップから。



安物中の安物だからすぐ壊れるかもだけど、


お揃いのストラップってなんかいいなーって、ずっと思ってたから。