Don't leave

バカバカ。
なんて大馬鹿野郎なの。
生クリームを買い忘れるなんて!



…確か冷蔵庫には牛乳があったはず。
生クリームの代わりにはならないかしら。



あぁ失敗したらごめんなさい、ごめんなさい…


私は恐る恐る少量の牛乳を温め、少しずつチョコに混ぜていく。

う。

やっぱり生クリームで作るより断然ダメ…

こんな少ししか入れてないのに何でこんなに固くなっちゃうのよぉ!


私は牛乳を入れるのをそこでストップした。


私の本能がその辺でやめとけと警告を発している。


仕方なくそれからの続きを淡々と行う。



丸めて…

こっちはレーズン入れて…

こっちはそのまま、またチョコにくぐらせて…


こっちもチョコにくぐらせて…


余分なチョコ落として…

少し時間をおいて…


フォークでトゲトゲギザギザに表面を細工して…

こっちも表面固まったからココアパウダーの中に転がして…






「ふう。出来た……」


見た目だけならそんなに不格好ではない気がした。


見た目だけはね。



それを用意していた箱に入れ、丁寧に封をしてからメッセージカードを書く。


…字が汚いから恥ずかしいんだけど…
メッセージを付けない訳にはいかない。