Don't leave

お気に入りの店が増えたな、とニンマリして。


また食べに行こうね、と約束をする。



こちらへ戻ってきて、ホテルに入った私達。


私が疲れのあまり、帰宅途中の車内で少しだけ眠っていたのと、部屋に入ってから幾分だるそうにしていた事から、彼は私に寝るように促す。


寝ろっても…


隣に大好きなあなたがいて寝れるはずないのに。


ピッタリ寄り添ったまま、じっとその顔を見つめる。


メガネを外すと元々若く見えるのがさらに若く見えてしまう彼。



目を閉じた顔が端正で、
いくら見つめていても飽きない。



何度か、
「ほら。寝なさいってば。」

と笑われたけど、


寝るよりも、そばでその顔を見つめてる方がいいから、絶対に意地でも寝ない私。


それに眠気も疲れもどこかへ飛んで行ったみたいだし。



寝なさいと言われてはニヤニヤして言い返す、そんなやり取りをしばらく続けて。


私はつかささんへの愛おしさがこみ上げてきて、キスをしてしまう。



「もう。キスしないでおとなしく寝てなさい。」

困ったような顔で彼が言うけど、そばにいてキスしちゃダメなんて到底無理な話で。


「だって好きだからキスしたかったんだもの…」


ちゅっ。


またキスをする。


大好きだから、

キスをする。