Don't leave

店員さんと意見一致で、

「こっちのが良い!」

と選んだデニムを持ったつかささんが、店員さんと話をしている。

あっという間に裾上げは終わり、つかささんはさっさと会計を済ませてしまう。



こ、行動力が…

即決しちゃうし…



「あの、つかささん?」

「なあにー?またお揃いが増えたねっ!」


…………


「いや嬉しいんだけど、凄く嬉しいんだけど、なんか悪い…だって高いんでしょ?」


「別に高くないよ?」


「でも…」


「いいの!僕が買いたくて買ったんだから。ガンガン穿いてねっ」



何を言っても無駄。



つかささんからのプレゼントは、何を貰っても凄く嬉しい。

けど、どうしても、悪いなって思ってしまうんだ。


これは私の貧乏な金銭感覚からすると仕方のない話で。



「穿き倒してボロになったらまた買えばいいんだからね。」


とんでもない!

穿き倒すけど、でも大切に大切に穿きますから!


「なんか本当に悪いなぁ……でも。ありがと…嬉しい。」


私が言うと、彼は極上の笑みを浮かべた。