Don't leave

「ね、どこ行くの?」


またも懲りずに質問攻めをする私。


つかささんがやっと答えてくれた行き先は、


私の生活圏内からはおよそ離れた隣の市。


ショッピングモールをブラブラして、

食事して、

こちらへ戻ってきてラブラブしようという…


「ウインドーショッピング?」


顔がにやける。


「そ。結子普段はゆっくりウインドーショッピングなんて出来ないでしょ。」


「えへへ。そうなんだ…楽しみっ!」



朝早く出ているから、開店と同時に入れる。

時間を気にせずに思う存分見れるって事で。



ウインドーショッピングは心の洗濯になるから本当に嬉しい。


しかもここまで生活圏内から外れていれば堂々と手も繋げるし。



「結子顔がニヤニヤしてるよ?」


「だって嬉しいんだもん…あ!じゃあ色鉛筆もあるかな?あるよね?!」


「あるよ、きっと。」


それから程なくして到着し、私達は思い切り見て回った。


広いし店舗は沢山で。



だけど恐れていた事が起きる。




――――「結子こっちこっち!」


「ん?」


「いいからこっちこっち!見てこれ。」



ライトオンのデニムのコーナー。


司さんが指差す先はカラースキニーデニム。

ただし暗めのカラーばかり。

でもみんな光沢がある生地で、なんだか高そう。

「ブラックラベル…?」

新商品らしく、つかささんはこれを私に試着させたくて仕方ないらしく。

「結子はどの色が好き?」


「…試着しないよ?」