Don't leave

―――「おはよ!」


「おはよう。」



つかささんの車に乗り込んで、

色鉛筆の事を話そうかと思った瞬間、
別の事が頭の中を占領する。


「そういえば今日はどこ行くの?」


今日は朝から夕方までいれるから、どこで何をするか、つかささんが考えておくと言ってたんだ。

で、どこに何しに行くんだろう。


「ねっねっ、今日はどこ行くの?何するの?」


「えへっ、内緒。」


「えーケチ!つかささんのケチ~っ!」


「ふふふ。着いてからのお楽しみ~。」


こんな時のニヤニヤ顔は本当に楽しそうな顔で。

まあ…いっか。




あぁ忘れちゃいけない。色鉛筆。


「あのね…」


色鉛筆の事を話すと笑われた。


「僕に早めに言わなきゃだよ、結子はすぐに忘れるんだから。」



すぐ忘れるって…


確かにそうだけど、そうハッキリ言わなくても。


少しいじけながら唇を尖らす。




こんなやり取りがとても楽しかったりするんだけど。



気付けば笑顔で沢山沢山話をしていた。