Don't leave

その一連の動きは、私に深いキスをする時の彼のクセ。



頭の中が真っ白になってく。



好き。
好き。



止まらないよ。



大好きが溢れて溢れて…



苦しいよ。




全然満足なんかしてないのだけれど、


どちらともなく唇を離した。



もうそろそろ帰る時間が近付いている。




「そろそろ帰らなきゃだね…」


「うん…」




私のやり残した仕事のおかげで、

運良く逢えた今日。



本来なら大掃除をしながら、声を張り上げて子供達を叱りながら…お正月の支度をしているはずの、

大晦日。



寂しいけれど、帰らなきゃ。




つかささん…


離れたくないよ。


ずっと一緒にいたいよ。



いつもいつも願う事はただそれだけ。



逢えた瞬間から時が止まればいいのにと、


どんなに願っても、時は無情に進んでいく。



「じゃあ送っていきますか…」



寂しげな彼の声。



これで今年も終わってしまうんだね。


今年の最後のデートが終わるね。