Don't leave

たったさっき別れたばかりの、つかささんの顔を見て、また頬が緩む私。


「じゃあ行こっか。」




着いたショッピングモールは、お正月用の買い物客で混み合ってる。


「適当に買い物してていいよ、僕は結子を見失わない程度に後ろからついていくから。」



会社の近くという事もあって、どこでお客様に合うか分からない事態を想定しての、彼の思いやり。

一緒に行動さえしなければ、誰に会っても、姿を見られても、どうって事ないから。


「ありがと……」



私は買い物カゴを持って、食品売り場を物色し始めた。



必要なものをまず探してどんどんカゴに入れていく。


時々後ろを振り向くと、かなりの距離を置いて、彼もカゴを持って歩いている。


あ、つかささんも何か買うものがあるんだ?


今晩の晩御飯を買うのかな。それとも少しお節を買うのかな。
あ、でもお正月は実家に帰るだろうからお節は必要ないよね…


そんな事を考えながらぐるぐる回っていると、やたら目につくのはお菓子やデザート。


年末年始の大量消費に備え、品数や種類も実に豊富で。



うー…美味しそう。

食べたい!買いたい!


でもカゴの中身も結構沢山で、少し考えて、お菓子を数点買うだけに留めておいた。