Don't leave

翌日、クリスマス。

天気は悪かった。
今にも雨が降り出しそうな、鉛色の空。


ホワイトクリスマスなんて寒いだけだから望んじゃいないけど、もう少し天気が良ければ良かったのに…



子供達の騒ぎようはたいそうなもので、

朝の目覚めがすこぶる悪い彼女達、

「あ。何か枕元に置いてある。サンタさんからかな?」


とわざとらしいにも程がある私の独り言に飛び起き、大騒ぎしてラッピングをぐっちゃぐっちゃにしながら…
中身を確認していた。



おいおいその乱暴な開け方はないだろ…


心の中で苦笑しながら。


学校や保育園に遅れるといけないので、プレゼントをじっくり見るのはまた夕方、と言い聞かせて支度を始める。



今日は彼に逢える。


二人のクリスマス。



その言葉の響きは何とも言えず特別に感じて、

数時間後に迫った待ち合わせが楽しみでたまらなくて、

頬が緩むのを必死でこらえた。








―――「お疲れ様でしたぁ!」



嫌になるほど忙しかった仕事も、何とかこなして会社を出る。


雨が降り出していて、寒い。



先ほどのメールで、つかささんが車から降りて会社のすぐ近くまで歩いて来てくれてるのが分かって、少しだけ緊張していた。



雨の中わざわざ来てくれたのは、私の荷物が多かったから。


優しいつかささんが、好き。