Don't leave

これを巻いたつかささん、きっと似合うし、素敵だろうなぁ…


口角が上がる。


値札を見たら、私にも買える値段で安心する。


高くないけど。
安物だけど。

ねぇ、つかささんの事考えて選んだよ。
気に入ってくれるかなぁ…?




あの日の思考がそのまま流れ込み、胸の奥が熱くなる。


早くあれを渡して、喜ぶ顔が見たい。




体調は全然思わしくないのに、
明日逢える事を思えば、仕事がどんなに忙しくても平気だと思った。







「…あぁダメ。疲れた。しんどいっっ!」


帰宅するなり大の字に寝転がる。


やっぱりこの体であの忙しさはかなり無理したかな…


むくりと体を起こし、お客様から貰ったシュトーレンやお菓子を出す。


「これ、お客さんから貰った。シュトーレンなんて何年振り?クリスマスパーティーなんてやらないウチには最高の頂きものよ、後で食べよ?」


クリスマスにはケーキと、子供達の好きなおかずを多種類用意する…それは毎年私がやってきたこと。