Don't leave

ーーーー通勤途中、少し前のデートの事を思い出していた。



私が子供達へのクリスマスプレゼントを買わなきゃと言ってたら、一緒に選びに行こうと言ってくれた彼。


2人でデパートや衣料品店を回って。




ああでもないこうでもないと品物選びに夢中な私に、文句も言わずニコニコ顔で付き合ってくれた彼。


一緒に悩んでくれて。



あんな何でもない事が、私には凄く嬉しい出来事だった。


一緒に買い物って、ありきたりだけど…

私達にはありきたりではなくて。


散々悩んで4つずつ、衣料品などを選んだ。


『それはつかさサンタからのプレゼントね。』


『はあ?』


『だから、つかさサンタ。』


『何言ってるの。これは私が買うの!』


『いいの。結子はいいから。』


『ちょっ…』


『いいからいいから。』


強引な彼に押し切られる形で、結局私はプレゼントのお金を自分で払うのを許されなかった。



…嬉しいよ、嬉しい。

でも!!


心の叫びは届いていても、にこやかに笑う彼はこれで良いんだよと満面の笑み。