Don't leave

「うー…ちょっと寝る…」


熱がどんどん上がってくような気がして、薬を飲んですぐに横になる。


明後日から月末まで休む訳にいかない。
引き継ぎもあるし、挨拶回りも済ませてない。休む訳にはいかない…



ひたすらそんな事を思いながら、


朦朧とする頭で、



でも明日は祝日で、病院は開いてない…

困ったな。



そう考えていた。





翌朝。

「う。下がっても37度台…やっぱ市販の薬じゃだめ…か…」


酷くだるくて喉の痛みが半端じゃない。
節々がたまらなく痛い。
鼻水と咳は大した事はないのだけど、

とにかく頭痛と喉の痛みが酷すぎる。


心配していた彼がメールで様子を聞いて来る。


正直に話すと、
病院に連れて行くと言い出す始末。


いやいや
あなたは仕事中でしょうが。

そう思ったけれど、多少の自由が利く彼にそんな反論は通用しない。



『休日診療の病院があるから。』


彼の言葉に逆らわず、じゃあ病院行く、と素直に従ったのは、
やはり明日からの仕事に支障をきたせないと強く思っていたから。



のろのろとメイクをして鏡を見ると、顔色が凄く悪い。


そりゃ…

病院行くだけだからナチュラルメイクだけど、これは酷い。


こんな顔を彼に晒すのは嫌だと思うが仕方ない。


彼が私を迎えに来るのは本当に早かった。


私をいつも通りに助手席に乗せると、彼は車を発進させる。



「仕事休む事は出来ないって言ってたでしょ。今の忙しさや引き継ぎがある中で、結子は絶対、休むはずないと思ったから…じゃあ絶対今日は僕の言う事に逆らわず病院行ってくれるなと思っていたよ。」



見透かされている。


なんだかおかしくて笑ってしまう。