Don't leave

帰宅した途端にさらに不安が膨れ上がる。



もう、プライドがどうのと言ってる場合ではなかった。もとより過去話や風俗の話をした時点でそんなものは無いに等しい。


つかささんに話してみよう。


僕がお金を貸すから、と言い出さない事を切に願いながら。




だって、


話せる人は彼しかいなくて。



彼にメールを送る。



私が悩んでた理由。
正直に。





『いくらいるの?』


嫌な予感がした。
これはもしかして私が恐れていたパターンではないか。


私はグズグズとメールを返していたのだけど、


『だからいくら必要なの?』



核心をはぐらかす私の返信にイラついたような様子。


私が彼に負担をかけたくないと思ってる事…
きっと全部彼には分かってる。


私がなぜ言い出せなかったのか、その心理の流れも、こうしてメールをしている今の私が考えてる事も全部、きっと、見抜かれてる。




『最低12万…』



メールを打つ手が震える。





彼がいくら社長と言えども。

いくら多少のお金には困ってなさげでも。





私の心は、


凄く痛んで。



軋む音が、本当に聞こえた気がした。





1時間もしないうちに、
彼からメール。



お金用意したから、明日持ってくからという内容だった。