Don't leave

それが本当ならどんなにいいかと思う。


彼と離れたくないあまり、私は夢か幻覚を見ているのではないだろうか。


…でも、


私の頬を濡らす涙はとても冷たく、


これは現実なんだと思う。

同時に、


いつか嫌われるくらいなら、今、いっそ突き放して欲しいとも思う。



「つかささん。…風俗よ?体を使って稼ぐのよ?そんな私の事いつか嫌いになるに決まってるじゃない……!」



「嫌いになんかならない!変わらない。ずっとずっと変わらない!」



私がひかないように、彼も一歩もひかない。




………



「何も変わらない。これからも逢うし電話もメールもする。今までと何も変わらない。苦しいけど、結子が決めた事だから。僕は今まで通り結子を愛し続けるだけ。」





私を抱きしめる腕に力が入る。




つかささん…




本当に?




本当に、


本当に、



私を嫌いにならない?




本当に私を愛し続けてくれるの?




どこにも行かない?




ずっとそばにいてくれるの?





彼の気持ちが嬉しくてたまらない気持ちと、
申し訳ないって気持ちと、
でもやっぱり嫌われたらどうしようって気持ちが錯綜する。





「愛してる、結子…」





彼にそう言われると、



もういいやって思った。



つかささんがいつか私を嫌いになって離れる時は、諦めよう。


全て自分が悪かったのだからと諦めよう。




今、
こう言って寄り添ってくれる彼に、

嘘なんてないはずなのだから。




つかささん。


私はいくら生活の為だと言っても、
風俗をしようとする女。

でも…


信じて欲しい。



信じられないかもしれないけど、信じて欲しい。


私の心はあなたのもの。私の体もあなたのもの。


私はそう思ってる。



信じて。



あなたが私にとって唯一無二の存在だって事を。