男子校に紅一点!!-桜龍篇-【完結】




屋上のドアへ向かって歩いて行く5人。

私が叫ぶと、くるっとこっちを振り返って





「「新入りはだまってな」」

『んなっ!!』






ムキィィィィ!!!

新入りなめんなよぉ!!
未知なる力を発揮するっつーの!!



すると、千歳が4人から離れて私のほうへ来てくれた。



あぁっ、流石はタラシの千歳!!

困ってる人は、助けなきゃ気がすまないのね!!




すると千歳は、額に手を当てて、”なんだか悲しいポーズ”をして、私に話しかける。





「ユウ、すまない…今日は遅くなるんだ」




いきなり??!いきなりなんかのコント始まったよ!




『そうなの…どうしてか、聞いてもいいかしら??』




ノリのいい私は、一緒にふざけてあげるのです!!






「いや…、別にどこかへ行くというわけじゃないんだけど…」


『あらやだ、なんで目をそらすのかしら』


「そ、逸らしてなんかいないさハニー(汗)」


『まさかとは思うけど、他の女と会ってる…なんてこと、ないわよね?』


「ギクゥッ そ、そんなことは…」


『Yシャツに口紅がついてても、スーツから香水の匂いがしてても、信じてもいいのよね??』


「・・・・・・」





千歳は、そのまま屋上を出て行ってしまった。



なんだよ、今の!!私無駄に恥かいただけじゃん!!

シチュエーション間違えた??!

浮気する夫の話じゃなかったの??!



っていうか、逃げられたぁぁぁ!!!