男子校に紅一点!!-桜龍篇-【完結】




重苦しい口調で、千歳が綾に報告。





「繁華街で、下っ端がやられた」


「…相手は」


「銀龍。」





それから綾は腕を組んで目をつぶった。




・・・一休さんみたい(笑)




そんな面白すぎる妄想を、なんとか追い出そうとするが、いかんせん、綾の坊さん姿とか、面白すぎて!!





『・・・ククッ』


「何笑ってんだよっ!!」


『いてっ!!』





パシンッと桜李に頭をシバかれた。



いやぁ、だって考えても見て??!

綾が!!あの仏頂面の綾が、ハゲでお経唱えてるんだよ??!




お経も呪文に聞こえるわ!!
成仏したくてもむしろ地獄に落とされる(笑)





「おぃ」


『へい!!』


「何百面相してんだ」


『すんません、お願いだからお経だけは…!!』


「意味分かんねぇ」





はぁっ、と溜息をついて、私から視線をそらした。

でも、ハゲ。一休さん…(笑)