男子校に紅一点!!-桜龍篇-【完結】


~屋上~





『すっげぇぇぇ!!景色良すぎ!!』






ただいま英語の授業をさぼって、屋上でくつろいでます。


え、メイド服ですか??

脱ぎましたとも。



あんなの着てられっか!!学校中の笑いものだ!!





「それにしても、あいつら何しに来たんだろうな??」





おそらく、生徒会のことだろう。






「多分、来てみただけだと思うよ?」


『意味無っ!!』


「アイツらはそういうやつらだ。あんま相手しねぇ方がいいぞ」


『了解で~す』






確かに、絡まれたらなかなか離れてくれなさそう。







何もすることのないまま時間だけが過ぎ、そろそろ帰ろうかというときに、千歳のケータイが鳴った。



いつもは着うたなのに、今回は無機質な機械音。



『?』





その瞬間、こいつらの顔つきが変わった。


なんだよ、千歳のケータイなんかいっつも鳴ってんじゃん。





「・・・おぅ、俺だ。」





どうやら、桜龍の連絡係も千歳が受け持ってるらしい。





「…はぁ?…わかった、すぐ行く」




険しい顔をしてケータイを切る千歳。